スポーツ外傷の中でも、特に多いのが肉ばなれ・筋断裂です。スポーツでなくても日常生活を送っていても、階段や坂道、ちょっとした段差で転んだり、転びかけたのを踏ん張った時におこったりする、言葉の通りで筋繊維が急激な伸長刺激などで縦や横に裂けてしまう、なると大変辛い症状です。
一般的処置としてはRICE処置と言われる、安静(Rest)、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)、という手順を踏み後は徐々に症状が緩解されるまで待つ、当然運動等は禁止となります。繊維の裂傷が拡大してしまわない様に、後はテーピング、重度のものでは繋ぐ手術という場合もあります。
当院の取り組みとしては、やはり先ず応急処置として痛みが速かに消沈する方向を目指しますが、ただ待つのではなく積極的に繊維方向を整え筋繊維の連結をよりスムーズにさせる様に促し、少しでも強固な修復が行われる様にしていきます。言葉で表現するのは難しい部分もありますが、体験して頂くとその繫る感覚を感じて頂けるのではと思います。
その後は、生活およびスポーツに復帰できるようにその筋繊維を痛めた根本的な原因を考察し、治療する事で再発を予防するところまで完治できるようにしていきます。