こんにちは、池田です。
膝の内側が痛い患者さんがおられまして、そこの患部をアイシングして炎症が引けば痛みがマシになり、運動するとまた同じ痛みが再発するという事で、その負傷箇所を特定すると、これはどうやら鵞足炎といわれるものであるようです。
鵞足とは、足の大腿、太ももの部分にある縫工筋、薄筋、半腱様筋、３つの筋が膝下で合わさって腱を協働させている所が、見た目がまるで鵞鳥の足の様に見える事から、鵞足と呼ばれます。
ここは繊細な所で、痛いそこだけ治療したって先ず治りません。縫工筋と半腱様筋の前後のインバランス、薄筋と外転筋群のバランスなど、そういったもののバランスと筋自体の機能が正常であるか、それは筋筋膜構造も勿論ですが神経伝達も、其々がちゃんと働いて正しい協働腱のテンションが保たれる方向に。
この方の場合は縫工筋自体の筋滑走不良、半腱様筋のトーンダウン、そのバランスを取る事で痛みがマシになりました。
痛みはあくまでも結果です。さらに言えば脳に異常を伝える救難信号の様なもの。痛みをなくすだけでは解決にならない場合も多いのです。
皆様は大丈夫ですか？ちゃんと治っていますか？直ぐにまた同じ痛みになるのはおかしいですよ、きっと。
